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『卒業』







卒業という言葉を聞いて、
多くの人が真っ先に思い浮かべる映画が、
1967年に公開された、アメリカ映画、
『卒業』ではないだろうか。



サイモン&ガーファンクルが歌う
「ミセス・ロビンソン」や「サウンド・オブ・サイレンス」と、
いった音楽とともに、ダスティン・ホフマン演じる、
主人公ベンが、教会からキャサリン・ロスを、
連れ出すラストシーンは、あまりにも有名だ。



アメリカン・ニューシネマを代表する、一本として、
今日に語り継がれている、名作である。



ラストシーンで、花嫁を連れ去った後、
乗ったバスのエンディングには、様々な説がある。



バスの乗客が、老人ばかりであったことから、
2人の将来が必ずしも、安泰ではないことを、
暗示しているという説や、



座席の2人の表情が、座った時には笑顔であるが、
すぐに微笑みが消え、深刻味を帯びた表情になることから、
将来への不安を象徴しているという、説などである。



いずれにしても、セリフもなく、
カメラ位置を固定したままのエンディングは、
観る者にあれこれ想像させるだけの、印象深いものだ。



そこが、単なるハッピーエンドではない、
混沌した時代背景の中で作られた、
アメリカン・ニューシネマならではの魅力と、言えるかもしれない。



学生と社会人の狭間で揺れる心情を、
見事に切り取ったこの作品は、賛否両論ありながらも、
いまだに、根強い人気を誇っている。



新しい第一歩を踏み出すことは、誰にとっても難しいことだ。



しかし、勇気とは、何も見えない暗闇に、
敢えて、足を踏み出すことである。



旅立ちの季節に、多くの人に観てもらいたい、おススメの一本だ。



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