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『卒業白書』







どんな名優でも、必ず初主演作というものがある。



押しも押されぬハリウッドスターの一人である、
トム・クルーズの、記念すべき初主演作となったのが、
1983年公開の、『卒業白書』だ。



自分の将来や恋愛に悩む、等身大の主人公を演じたこの作品は、
トム・クルーズを、一躍トップ・スターの座に、押し上げることとなった。



特に話題を呼んだのが、家の中で、ワイシャツにブリーフ姿で踊るシーンで、
その斬新さは、今なお色あせるものではない。



シカゴ郊外の、中流家庭で育った主人公は、
名門大学を目指す、高校生。



成績が今一つで、進学できるかどうかが悩みの彼だが、
両親が旅行に出かけると、ストレス発散で大はしゃぎ。



羽目を外し過ぎて、売春婦とそのヒモの、
トラブルに巻き込まれてしまう。



いろんな体験をするにつれ、主人公は、
少しずつ、大人の階段を上っていく。



程度の差こそあれ、親のいない間に羽目を外し、
失敗した経験は、誰しもがあることだろう。



受験と恋愛に悩むことは、時代に関係なく、高校生にとって、
必ずくぐり抜けなければならない、関門の様なものだ。



1980年代に多かった、青春映画の1本だが、
他の作品が、その時のヒット曲を、BGMで散りばめていたのに対し、



この作品は一、風変わった音楽が、幻想的な雰囲気を生み出し、
他の作品との差別化に、成功している。



ただうるさいだけの、青春コメディ映画とは違い、
淡淡としたストーリー展開も、かえって、
日常の青春を切り取ることに、成功している。



両親の留守は、たった5日間だが、その間に、
主人公は、1人の男として成長を遂げる。



「人は3日経てば変わる」というが、まさに、
そのことわざを、具象化した作品と言える。



自分の現実に悩む、全ての人達に観てもらいたい、おススメの一本だ。



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